
た行
- ダーシ
- 約物(記号)のひとつ。短い直線で、長さにより全角ダーシ、二倍ダーシ、二分ダーシがある。ダッシュも同義。
- 台
- 一台の印刷機で一度に印刷できる面のこと。
- ダイアログボックス
- OSなどの操作画面で、メイン画面と別に表示されるウィンドウ。ユーザーに入力を促したり、警告や確認のメッセージを表示する。
- 第1水準漢字
- JIS制定(JIS X 0208)の使用頻度の高い2,956字の漢字(常用漢字を含む)。
- 第3/第4水準漢字
- 「JIS X0213」。第1水準漢字と第2水準漢字の不足を補うためにつくられた。
- 第2水準漢字
- JISが制定した第1水準(JIS X 0208)よりも使用頻度の低い漢字(3,390字)のこと。
- タイリング
- 用紙サイズよりも大きいものを印刷する際、いくつかに分割して印刷すること。
- タイル
- 上記のタイリングにより分割して印刷されたときの、分割された範囲のこと。
- タイル印刷
- 用紙に納まらないサイズのドキュメントを小さな用紙サイズに合うよう分割して印刷すること。
- 台割表
- 印刷物のページ数、構成、どの折りに何が入るかなどをわかるように作成した表。
- ダガー
- 短剣のような形をした記号(役物)。注、参照などに用いられる。
- 裁ち切り(断ち切り)
- 用紙の端に白を残さないように図版などを仕上がりサイズいっぱいまで配置すること。
- 裁ち切り線
- 両側の内トンボを基準に引かれる線。実際に線は引かれないが裁断するときの仕上がり線になる。
- ダッシュ
- ダーシと同義。
- 縦書き
- 文字を上から下に向けて縦方向に書いていくこと、また書かれたもの。
- 縦組み
- 縦書きで組んでいくこと。和文の本は縦組みにすることが多い。
- 縦組みグリッドツール
- テキストを縦組みにする為のInDesign独自のツール。
- 縦組み中の文字回転
- 縦書きの文章中にある数字や英語などの向きを読みやすくなるように回転させること。
- 縦中横
- 縦書きの文章の中で、数字などを横書きにして挿入すること。
- タブ
- 左揃え、右揃えなど文字組みの位置を設定する機能。
- ダブルクォーテーションマーク
- 主に欧文で使用される約物(記号)。二重引用符。括弧や引用部に使われる。
- ダブルダガー
- 短剣のような形をした記号(役物)、タガーの変形。二重短剣符。
- ダブルトーン
- 印刷方法のひとつ。同じモノクロ写真版(グレースケール画像)を2版使い、版の調子を変えて別々の色で刷ること。微妙なトーンの表現が可能になる。
- ダブルミニュート
- 約物(記号)のひとつ。主に縦書きで強調したい箇所に使われる。俗称として「チョンチョン」とも。
- ダムプリンタ
- PostScriptに非対応のプリンタ。
- 段間
- 文字と文字の間を文字間というように、段と段の間のことをいう。
- 段組み
- 文字や図版を2列以上の列に分けてレイアウトすること。文字量が多いとき、文章の折り返しを短くすることで、読みやすくする。
- 単数行コンポーザ
- 改行位置の判断を1行ごとに行う機能。ハイフンや単語の間隔で調整する。
- 段抜き
- 段組みの際、図版などを複数の段にまたがって配置すること。
- 段落
- 文章の大きな区切り、切れ目。英語でパラグラフ。DTPソフトでは段落ごとに設定が行える。
- 段落スタイル
- 段落単位で設定するスタイル(文字の属性など)のこと。
- 地
- 頁の下辺部分のこと。上辺は「天」。
- 置換文字列
- ソフトの検索・置換機能を使用すれば、指定した文字列を一括で置き換えることができる。その置き換えたい文字列のこと。
- 中央揃え
- 決められた左右の範囲内で中央で揃うように配置すること。センタリングも同義。
- 中間調
- ハーフトーンともいい、画像のハイライト(明るい領域)とシャドウ(暗い領域)の中心領域。
- 中質紙
- 品質が上質紙よりは劣るが更紙よりは優れた、その中間にあたる紙。
- 丁
- 表裏(2ページ)から成る一枚のこと。
- 丁合い
- 製本工程で印刷された折り丁をページ順に揃える作業。
- 丁合い印刷
- 複数ページの印刷の際、1部ごとにページ順になるように出力させること。
- チョーク
- チョークトラッピングのこと。印刷の際、異なる色が隣り合う箇所に隙間が生じないように淡い色の面積を広げる方法をいう。
- 長体
- 文字の横幅を狭くして縦長に変形させること。高さを低くして横長にすることを「平体」という。
- 直線パス
- ソフトのパスツールを使用してつくった直線のこと。
- 著作権
- 知的財産権のひとつで、著作権に認められる権利。 「私的使用のための複製」や「引用」など著作権法上認められた場合を除き、無断で複製・転用することはできない。
- 著者校正
- 執筆者による校正のこと。
- チリ
- 上製本は、中身の保護の為に表紙が本体より少し大きく作成されている。その本体よりハミ出た部分の名称。
- チント
- 平網のこと。大きさが同じ網点が並んでできる均一な濃度パターン。
- 束
- 本の厚さ。
- 束見本
- 実際に使用する紙・ページ数でつくる白紙の見本。正確な背幅のサイズを決定するためにつくる。
- つき合わせ
- 校正の手法のひとつ。原稿とゲラを見比べていく。
- 付き物
- 前付、後付などの本文を除いたもの、また本体以外の印刷物(表紙、カバー、スリップなど)の総称。
- 詰め打ち
- 文字間を狭くして(詰めて)文字を入力していくこと。
- 詰め組み
- 文字間を狭くして(詰めて)組むこと。
- ディザリング
- 限られた色数の中で表示可能な色を組み合わせ、中間色を表現すること。
- デイジーチェーン
- 周辺機器を直列に接続すること。
- ディスプレイ
- モニター、画面のこと。
- ディセンダ
- 欧文文字の高さの基準になるベースラインからハミ出た文字の下部分のこと。
- ディセンダライン
- 上記のディセンダの下端が通るライン。
- ディフソング
- 合字のことで、欧文の母音2文字以上をひとつの文字にしたもの。
- ディングバット
- 絵フォント、絵文字フォントといわれるもので、区切りや飾りなどとして使用される。
- データコンバート
- データの形式を変更すること。使用するソフトに対応した形式にするために行う。
- データ入稿
- 従来の文字原稿や写真などをレイアウト指定紙と共に入稿する方法ではなく、文字、写真などの原稿をデータ化して入稿すること。
- データベース
- 集めたデータを再利用しやすいように管理、保管したもの。
- データ変換
- 使用するアプリケーションに対応させるために、データの形式を変えること。
- テキスト
- 文字、文章のこと。
- テキストエディタ
- テキストを編集するためのソフト。文章の作成、保存が行える。
- テキストコンバータ
- テキスト(文字データ)を他のソフトでも使用できるように変換する機能、ソフト。
- テキストスムージング
- ビットマップフォントを拡大すると文字や線の周りがギザギザになる。そのギザギザを滑らかにすること。
- テキストデータ
- 主に文字のみで構成されたデータ。互換性が高いので多くのアプリケーションでそのまま使用可能。
- テキストファイル
- Wordなどで作成された文字のみのファイル。
- テキストフレーム
- InDesignにおいて、テキストを配置する枠組みのこと。
- テキスト保存
- 書式設定は保存せず、テキストのみのデータを保存すること
- テキストボックス
- ワープロソフトなどの文字の入力領域。文字レイアウトの設定ができる。
- テキスト回り込み
- テキストの割り付け方。図版の周りを囲むようにすること。
- テキストラップ
- テキストが画面や用紙のサイズ内に納まるように自動的に改行する機能。
- テクスチャ
- 画像の表面処理によって表現される様々な質感のこと。
- テクスチャマッピング
- 画像の表面に質感を与えるコンピュータグラフィックスの技法。
- デジタイザ
- ペンと板状の装置から成る入力機具。CADなどに使われる。
- デジタル入稿
- 従来の文字原稿や写真などをレイアウト指定紙と共に入稿する方法ではなく、文字、写真などの原稿をデジタル化して入稿すること。データ入稿 と同義。
- デジタルフォント
- コンピュータで用いられるフォントのこと。画面での表示や出力するためのフォント。
- デバイスインディペンデント
- 個々の機器(デバイス)に依存せず、影響されないこと。
- デバイスプロファイル
- 画像に関する各種機器のカラーの特性などのデータを格納したもの
- デフォルト
- 初期設定で設定されている項目の事。プログラムに与えるべき値をユーザが設定しなかった場合に採られる既定値。「デフォ」ともいう。例えばInDesignで新規ドキュメントを作った時、基本段落の設定はデフォルトで小塚明朝Pro-Rの13 Qになる。
- デュープ
- 写真を複製する事。ポジフィルムやネガフィルムを直接フィルムに焼き付けて複製を作る。
- デリミタ
- 区切り文字の事。項目をカンマ(「,」)で区切るカンマ区切りのテキストはcsvと呼ばれるが、そのcsvのデリミタは「,」。
- 天(テン)
- 上の事。冊子で天のマージンというと、ページ上部と本文の間の空きの意味である。
- 電算写植
- それまで、手作業で1文字づつ選んでいた手動写植と違い、コンピュータを使いモニタで確認しながら写植を打つ事ができた。文字以外にも罫線も作れ、データもフロッピーディスクに保存でき、いままでは打った文字は毎回使い捨てであったが何度もやりなおしるようになった。写植現場では革命的な製品で印刷を大きく変える機械だったが、その分かなり高価だった。1989年に写研SAIVERT-H202が700万円(本体価格)で発表され急速に普及したそうだが、その数年後にはMacが普及し電算写植は役割を終えていく。
- 電子出版
- 電子書籍を出版する事。主な配布形式にPDF 形式、.book 形式、EPUB 形式、テキスト 形式、HTML 形式などがある。一般的に電子書籍は物流コストや印刷コストがかからないため、全く経費0で作れ、販売価格を下げ、著者への版権料が良くなるというように誤解されているが、編集コストやオーサリングのコスト等が発生するため従来のやり方では大きく変わらない。現在はAppleのAppStoreようにマーケットの主導権を握ろうと、各会社が独自フォーマットの電子書籍専門店を作っているが、いまだ決定版が無い状態である。
- 電子メール
- E-メールとも言われるがいわゆる「メール」の事。インターネット(初期の頃はパソコン通信)のネットワークを使って、特定の相手にテキストデータや画像を送る。スパムメール、迷惑メールは社会問題となっている。また、確実に届くと保証されているわけではないので(迷惑メールフィルタやサーバではじかれる場合もある)電子メールを信用しすぎると届かずに問題が起こることもある。
- 点スクリーン
- 網点の事。印刷で濃淡を表示するには色の濃い薄いではなく、点の密度で濃淡を表現する。規則的に並んだ点を使うので網点とよばれている。
- テンプレート
- 文書などを作成する上でもととなるデータ。例えばハガキを作る場合ハガキサイズにあらかじめ作られたドキュメントを元にデータを作っていく。これがテンプレート。サイズだけのテンプレートもあるが挨拶状のテンプレートなどでは、ほとんど文章が入力されていて、名前や住所等を埋めていけば完成するものもテンプレートである。
- 透過原稿
- 写真のネガやポジなど光を通して像が表示されるものを透過原稿という。対して紙に印刷されたものは光の反射で像を認識できるので反射原稿という。
- 透過原稿ユニット
- 透過原稿をスキャンする時、反射原稿のようにセンサが光をあててもスキャンできない。スキャン時に強い光を反対側からあてて、センサに感知させる。スキャナの上におく光源が透過原稿ユニットである。
- 等幅フォント
- PCで作成する文章を見やすくする為に同じ幅にデザインされたフォント。日本語はもともと等幅だが、数字やアルファベットが全て全角の半分の幅になっている。このため、1文字分の幅で数字やアルファベットは2文字入り、レイアウトしやすい。
- 通しノンブル
- 全ページに順番に数字を振っていくやり方。通常のノンブルは目次が(i)(ii)(iii)のように別ノンブルで本文扉から1ページというようにノンブルを振っていくが、印刷する場合どこが1ページかはっきりさせるひつようがあるため、台割等で通しノンブルも振っていく。台割上の話なので印刷はされない。通しノンブルは本文の1枚目から1ページなので、上記のような場合は印刷されるノンブルとは当然ずれる。
- トーンカーブ
- フォトショップ等で画像の明るさを調整するためのグラフ状の線。RGBやCMYKの個々の色を微調整する時に使う。
- ドキュメント
- コンピュータ書類の事。主にワープロ・ソフトや表計算ソフトなどで作成されたファイルを指す。ファイル、書類、データもほぼ同義だがDTPで使う場合はInDesignのレイアウトデータのファイルをドキュメントといい、素材となるテキストデータや画像はファイルやデータということが多い。
- ドキュメントウィンドウ
- InDesignなどで作成中のデータを表示しているウィンドウ。それ以外のウィンドウは通常、パレット・フローティングウィンドウ、ツールウィンドウ等と言う事が多いが、Adobeのソフトではパネルと言う。
- ドキュメントをスタック
- 同時に複数のドキュメントを開いているとき、ウィンドウを少しずつ右下の方向へずらしながらファイル名だけが見えているように重ねて表示することを指す。
- ドキュメントをタイル
- 同時に複数のドキュメントを開いているとき、ウィンドウ小さくしてタイル上に並べる事を指す。
- 特殊キャラクタ
- 特殊文字の事。
- 特殊文字
- 通常の方法では表示できない文字の事。文字パレットなどを表示して選ぶ形で入力する。
- 特色
- 通常印刷はCMYKの4色で印刷されるが、それ以外の色を特色と言う。
- トグル
- スイッチ・ボタンなどで、操作するたびに二つの状態が交互に入れ替わるような機構。クリックしたらへこんだままになるボタンや、スタートボタンをクリックするとストップ表示になったりするボタンの事である。
- 塗工紙
- 印刷する時に美しく刷れるよう、平滑で白さを出す塗料を塗布した紙。塗工紙は印刷に適していて美しく印刷できる。
- ドット
- 点の事。コンピュータ画面上で1ドットは1ピクセル。画像ファイル上での1ドットはデータ上の1ピクセル(縮小表示すると画面の1ピクセルよりは小さくなる)。プリンタで1ドットはそのプリンタが印刷できる最少の点。
- ドットゲイン
- 印刷は網点をつかって階調を表現するが、印刷した時に点が微妙に大きくなる。その分誤差が出て、データよりも若干濃く印刷される。その減少の事をドットゲインと言う。濃く印刷される事をあらかじめ計算して、網点を少し小さくする処理をする。大きくなる比率は階調によって異なる。
- ドットプリンタ
- ドットインパクトプリンタとも言う。通常家庭用のインクジェットプリンタはインクを吹き付ける。業務用のレーザープリンタはトナーを転写する。いずれも表面に塗るタイプなので宅配便の伝票等、筆圧で転写式の用紙には使えない。ドットインパクトプリンタは点を打っていくので、そのような転写式の伝票を印字する時に使う。構造上、音が大きく解像度は低い。
- ドットマトリクスプリンタ
- ドットプリンタと同義
- 扉
- 書籍で章が変わるときの最初のページを扉と言う。奇数ページに来る。章のタイトルだけが表示される。高級な本では裏は白の事が多いが、マニュアル本やページを節約したい場合は扉裏から本文が始まる。本の最初に入るのは大扉。
- トラッキング
- 複数範囲の文字の間隔を均等に広げたり狭めたりする機能。Adobeのソフトでは1文字1000になっており、トラッキングを-1000にすると同じ位置に文字が重なる。
- トラッキング値
- トラッキングと同義。
- ドラッグ
- マウスカーソルをクリックした状態で動かす事。
- トラップ処理
- トラッピングともいう。印刷物で例えば水色ベースに赤い文字を印刷する時、C版がわずかにずれると印刷物に白いすきまが出てしまう。そのため、わざと印刷範囲を広げ、わずかに重ねさせて白が出ないように処理をする。
- ドラム型スキャナ
- 高解像度の印刷用のスキャナ。ポジフィルムをスキャンする時に高解像度、広い階調でスキャンできるが、フラッドヘッドスキャナも品質が上がり安価なのでフラットヘッドスキャナで代用可能になったが、デジタルカメラの隆盛で最近はあまり使われなくなって来た。
- 取り込み
- 使用中のソフトに他のソフトで作成したデータを読み込む事。配置とは違って編集できる形で読み込む事を指す。編集できる分、例えばWORDをInDesignに完全にレイアウトを保った状態で読み込む事は出来ない。また一度読み込んでしまったらWORDで編集することはできない。
- 取り込み/書き出しフィルタ
- 使用中のソフトに他のソフトで作成したデータを読み込む時や、逆に使用中のソフトから他のソフトでで使えるように書き出すときなどにフィルタという機能拡張を使い場合がある。
- トリニトロン管
- 昔のモニタの種類
- トリミング
- 写真をカットして見栄えの良い状態で使う事。
- トル
- 校正用語。文字を赤マルで囲む、または線をひいてトルと書いてあれば、その文字を削除する。DTPでは文字を削除すると自動で後ろの文字がつまる。
- トルアキ
- 校正用語。トルアキとかかれていれば、文字を削除するが後ろの文字はつめない。
- トルツメ
- 校正用語。トルツメとかかれていれば、文字を削除し後ろの文字をつめる。DTPでは文字を削除すると自動で後ろの文字がつまるため、「トルツメ」と書く必要は無いが、写植時代は自動で詰まらなかったので詰めたい場合は「トルツメ」と書く必要があった。
- ドロー系ソフト
- ペンツールやラインツール、四角形ツール等を使って図形を作るソフト。Illustratorが代表。拡大しても図形は荒くならない。
- ドロップキャップ
- 先頭の1文字を大きくするレイアウト。文字の大きさが数行分になるため、本文は回り込んでレイアウトされる。
- ドロップシャドウ
- オブジェクトに影をつける機能。タイトルやちょっとした効果によく使われる。
- ドングル
- QuarkXPressのコピープロテクト方法。起動時にドングルがUSBポート等にささっていないとアプリケーションが起動しない。高価なソフトによく使われた。最近はネットワークをつかったライセンス認証が一般的。
- トンボ
- レイアウトの断裁位置を指定するマーク。断裁位置から3mm大きい場所もわかるように塗り足しのトンボと断裁のトンボの2つの線をつかう。また各辺のセンターがわかるようにセンタートンボや折りの位置を示す折りトンボもある。